午前0時のフィルム映写会@ギンレイホール:その二『ウォーターボーイズ』

・・・前回記事からの続き。

二本目。『ウォーター・ボーイズ』

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テレビドラマで見たことあるぞ。てっきり昨今よくあるテレビドラマ人気からの映画化(劇場版)っていうパターンのひとつかと思ってたんだけど、そうじゃないのね。コレは映画が先にヒットして、後にテレビシリーズが作られたパターン。で、映画のヒットも口コミでジワジワと人気が広まり最終的に大ヒットに至ったのだった。

この映画はなんと言っても少年たちの肉体美に尽きる。彼らの細マッチョな肢体が美しい。(それを見てあらたに日々のダイエットに励むことを誓うオレ。オッサンが彼らと張り合ってどうすんだ?)。可愛らしい男子高校生のピチピチの裸、このキレイな裸を何の後ろめたさもなく堂々と大手を振って鑑賞することができるんだから、世の美少年好きのオバちゃんたち、あるいはボーイズラブ腐女子たちにはたまらんだろう。映画の中でも腐女子っぽい女子高生やオカマが登場して、ウォーター・ボーイズたちの手助けするエピソードがあるけど、実際、劇場に集った客のオバちゃん度の高かったこと! この中のかなりの人が若かりし頃の妻夫木聡玉木宏の麗しいボディを拝みに来ていたんじゃないかと睨んでいる。

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一本目の『シコふんじゃった』でもモッくんのまわし姿が見たかったはず。その直接的な欲望をスポーツというオブラートで包み隠し爽やかな青春映画に仕立て上げているところがこの作品の巧みさ。さらに言えば、単なるスポ根青春映画だったら暑苦しくて痛いだけだけど、そこに音楽が、しかも絶妙のセンスで流れることでストーリーも映像も数倍の力を発揮するもんだな。この映画はそのお手本でもある。

女たちが妻夫木や玉木や金子にキャーキャーするように、オレは平山あやの可愛さに癒された。この子、中途半端なポジション(グラドルなのか、女優なのか、モデルなのか?)のせいであまり脚光を浴びてない気がするが、この映画での、いやこの映画に限らず、いつ見ても神がかり的美少女だと思うんだけど…。その他、偶然にも『シコふんじゃった』の柄本明竹中直人がこの映画でも登場。柄本も竹中も硬軟こなせる役者ながら、個人的な評価では柄本はコミカルな演技が、逆に竹中はシリアスな演技が得点高い。なので、この映画での柄本の役柄(おかまバーのママ)は好き。

高校時代は友達も少なく、図書館でひとり本を読んでばかりの根暗な日々を過ごしていたオレにとって、こうした「友情」、「努力」、「恋愛」で弾ける青春映画は恨めしさが募って辛くなる(苦笑)。こんなキラキラとまぶしい光を放つ青春ってのがあるのか? オレにはなかったぞ! フィクションとはいえ、そんな青春の輝きを映像で見せてくれる映画。

 

その二へ続く…