2013-01-01から1年間の記事一覧

マイブラ狂想曲:My Bloody Valentine@東京国際フォーラム

22年間見続けていた夢から覚めた。今まさにマイブラが目の前で演奏している…。 22年前、前作『Loveless』が発表されたときはまだ大学生だった。と言っても授業にはあまり、というかほとんど出席せずにバイトばかりしていた。大学のクラスメートは敵のように…

音楽は魔法ではない?:ニュータイプ・シンガーソングライター、大森靖子

8月29日@新宿ロフト。今年に入ってからずっと気になってるアーティスト、大森靖子のライヴを見てきた。 この日は戸川純とのジョイント・ライヴ。強烈な個性を放つ新旧女シンガーソングライターふたりを一夜で見られるお得なイヴェント。会場には若い女の子…

静謐と幽愁の美学:The Invisible Way/Low

ロウの新作『The Invisible Way』が素晴らしい。 彼らをはじめて聞いたのはアルバム『Secret Name』が発表された1999年で、以来彼らの作品は愛聴し続けてきた。当然新作にも期待していたけど、これほどヘヴィーローテーションするなんて…!! どの曲も聞けば…

一之輔VS小三治:鈴本四月下席夜&浅草五月上席夜

小さん(先代)のゆうつべを眺めつつ、落語は奥が深ぇなぁと感じる今日この頃。先日は一之輔が主任を努めた四月下席の鈴本へ、そして小三治が主任を務めた五月上席の浅草演芸ホールへと寄席通いしてきたぜ。一応お目当ての噺家はいるけれど、それ以外の(特…

悲劇の誕生:Godspeed You! Black Emperor アルバム&ライヴ レビュー

ゴッドスピード・ユー!ブラック・エンペラー(以下GY!BE)が新作の録音をしている…。そんなニュースをネットで目にしたのは昨年の秋ぐらいだったろうか。それからすでに数ヶ月、再び『bbf3』をこうしてライヴで聞けるとは...。 一昨年の来日公演(All Tomor…

光と音の宇宙:Filaments Orchestra@世田谷パブリック・シアター

世田谷パブリックシアターで先日行われたフィラメンツ・オーケストラは素晴らしかった。音だけではなく視覚的にも芸術的で、少なくともオレの音楽体験の中ではかつてないほどの美しい公演・作品であった。同時にあのフィラメンツからこのような形の美しい音…

成熟したアマチュア・バンド?:『Fade』/Yo La Tengo

昨年11月、日本のファンへのちょっとしたプレゼントのようにヨ・ラ・テンゴの来日公演が催された。それはオレの古くからの“ヨ・ラ・テンゴ愛”に再び火をつけるに十分な素晴らしいものだった。それをきっかけに過去の作品をひっぱり出しては聞き返し、懐古的…

いぶし銀の魅力に酔う:新宿末廣亭ニ之席夜の部

前回の鈴本演藝場初席に続いて、新宿末廣亭ニ之席夜の部を見てきたよ。柳家一門のベテラン勢が総出演、それ以外にもいぶし銀の魅力を放つ顔ぶれが並び、賑々しくもしっかり聞かせる席だった。てなわけで、以下簡単な感想&メモ。 はん治『粗忽長屋』:前回鈴…

2013年初笑い:鈴本演藝場初席夜の部

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。いったい、このブログを読んでる人がいるのかどうかもわからないが、とりあえず本年もどうかよろしく。 正月は寄席で馬鹿笑いして新年を迎えるのがここ数年の恒例。ってなわけで...今年も見てきたぜ。上野…